投資の話題がテレビ等でもよく取り上げられるようになりましたよね。中にはそれを見て、投資について考えはじめた人もいるのではないでしょうか。
今回は、そんな今から投資を始めようとしている人が気を付けたい言葉を2つお伝えします。
■「とりあえずおすすめを教えて下さい」
何か新しいことを始めるとき、誰でも手探りで学んでいくものですよね。自分で情報を仕入れ、商品を選ぶことができれば理想的ですが、中には「よく分からないから専門家に聞こう」と証券会社の窓口に赴き、スタッフのおすすめをそのまま購入してしまうタイプの人もいるはずです。そんなタイプの人は注意しましょう。
証券会社には、投資家から預かった資金を運用するファンドマネージャーという”資産運用のプロ”もいますが、窓口で対応するスタッフの専門は主に”商品の説明”と”販売”であり、彼女たちはあくまで”販売のプロ”です。そのため、自分から何も条件を出さずにおすすめを聞いただけでは、窓口スタッフの望む商品を勧められてしまう可能性があるのです。
例えば飲食店でホールスタッフにおすすめを頼んだら、あなたの好みやアレルギー等を考慮せず、その店の売り出したいメニューを出してくるのと一緒です。
証券会社で相談を考えている場合は、窓口のスタッフに任せきりにせず、あらかじめ「◯年後にこれくらいのリターンを得たい」「今後注目される分野に投資したい」など、自分なりの方針を決めていきましょう。
■「長期投資だとリスクが減るから安心だよ」
「長期投資はリスクが減る」と言われているのは、投資のリスクが平均化され収益が安定しやすいと考えられているためです。ただし、この考え方を正しく理解しないと、思わぬ損失を被るかもしれません。
“リスク”のことを“損をする可能性”と捉えている人も多いと思います。しかし、投資における“リスク”とは“振れ幅”のことを言い、価格がどれだけ変動するのかを意味します。つまり、リスクが低いとは価格の振れ幅が小さいことを指しているのです。
例えば、A社とB社の株をそれぞれ1株1,000円で購入し、1年間保有したとします。この間A社の株価が900円から1,100円の間で変動し、B社の株価は800円から1,200円の間で変動した場合、A社は上下100円、B社は上下200円の振れ幅があるので、A社の方がリスクが低いと言えます。一方でB社はリスクが高いけれど、高値の1,200円で売却すれば、A社よりも多くの収益が得られます。
“長期投資=損失が発生しない”というわけではありません。むしろ株式は保有期間が長いほど損する可能性が高くなります。2020年2月のコロナショックで、突如として経営が悪化した企業も多くありましたよね。たとえ業績が好調な会社であっても、突然経営が厳しい状況に追い込まれることがあるのです。10年・20年後にどうなってるか予測することは誰にもできません。最悪、倒産する可能性もあります。
投資は定期的に見直しながら柔軟に対応することが大切です。
■おわりに
いかがでしたか? 自分や相手の言葉から、本来の目的とは異なる商品を購入するのは避けたいですよね。投資初心者は、投資先や購入のタイミングをずらすなど、リスクを分散することから学んでもみるといいかもしれません。是非、知識を身につけて、あなたが思う商品を選んでみてください。
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