筆者は20代の頃、自動送金のシステムを用いた先取り貯金に挑戦するも、見事に失敗しました。今回は、そんな筆者の体験談を交えて失敗しない2つのコツをお伝えします。
■コツ1:無理のない金額を設定しましょう
マネー雑誌で“収入の3割を自動送金で先取り貯金すればいい”という情報を入手した筆者は、すぐさま自動送金の専用口座を開設し、さっそく次のお給料から先取り貯金を開始しました。
当時は収入が少なく毎月カツカツな生活だったにも関わらず、収入の3割が減少。その結果、次の給料日を待たずして生活できなくなりました。「貯金するぞー!」という意気込みは、厳しすぎる現実によって1ヶ月も経たないうちに消え去ってしまいました。
1つ目の失敗の要因は、金額設定を大きく見誤ったことです。
当時の筆者はマネー雑誌の情報を鵜呑みにし、素直に収入の3割を自動送金しました。でももし、あなたの家計が“収入≒生活費”という状況ならば、無理に3割も先取り貯金する必要はありません。割合ベースで考える必要もありません。「毎日、缶コーヒーを1本飲んでいるけど、週に1回ぐらいなら我慢できそう」というのであれば、金額ベースで月500円ずつ先取り貯金すればいいのです。
■コツ2:ストレスを感じないベストなタイミングを見つけましょう
筆者は毎月の水道光熱費や保険料、クレジットカードの支払いといった口座引き落としの金額を覚えることができません。そのため、たとえ手持ちの現金が少なくなっても、確実にそれらを支払えるよう銀行口座のお金は少し多めに残していました。そして、全ての支払いが完了したら、残額を全て引き出して次の給料日まで生活をやり過ごしていました。
具体的には
- 25日・・・給料日。銀行でお金を少しだけ引き出す(ほとんどのお金を銀行口座に残す)
- 26日から翌月3日・・・水道光熱費や保険料などの口座引き落としが行われる
- 4日・・・銀行で残額を全て引き出す
といったサイクルです。
そんな中、当時の筆者は”先取り貯金なんだから”と、25日に自動送金の設定をしました。これが、2つ目の失敗要因です。25日に引き出せる金額はただでさえ少なかったのに、自動送金されてしまっている所為でさらに少なくなったのです。これが非常に大きなストレスになりました。「銀行口座にはお金を残しとかなきゃいけない、でも手持ちのお金も必要、結局銀行口座にいくらのお金を残せばいいの?」というストレスです。
その後、自動送金日を4日に変更することで、生活に必要な引き落としは確実に行い、少額ではあるものの毎月ストレスなく貯金できるようになりました。
おわりに
どちらも家計をきちんと把握できていれば問題のない話ですが、当時の筆者と同じような状況に陥ってる方は金額の見直しとタイミングの見直しでストレスが緩和されるかもしれません。是非試してみてくださいね。
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