こんな営業マンにご注意を

ビジネス

今回は「気をつけてほしい営業マン」というテーマで、筆者の実体験を2つご紹介したいと思います。

■保険の営業マンのお話

今では、インターネットで気軽に相談できたり、総合スーパーの一画に保険相談のスペースが設けられていて、前知識が全く無い状態でも利用しやすい雰囲気があります。ただ、それ故に自分でちゃんと調べてない人や明確な目的がないまま保険に加入しようとする人が多いのも事実でしょう。

筆者が大人になってから自分で保険加入をしようと相談した際、こんな会話をしたことがあります。

筆者「一生涯の保障がほしいです」
担当者「でしたら、こちらの商品がオススメです。なぜなら、~~(略)~~ですし、解約返戻金もついていますので」

筆者は「一生涯の保障がほしい(=解約するつもりないよ)」と言ったのに、解約した時に受け取れるお金(解約返戻金)を”当然のメリット”として挙げてきたのです。その時はFPとしての知識もなく、何の疑問にも思いませんでしたが、今の私なら客の要望を理解できていない営業マンか、人の話を聞かない営業マンだと判断して、他の相談窓口へ行ってしまうでしょう。せめて「一生涯の保障ということは解約するつもりはない、ということですね?」といった確認や「解約するつもりはないでしょうが、もしどうしてもお金が必要ということであれば、解約することで解約返戻金を受け取れますよ」といった姿勢を見せてほしかったです。

「一生涯の保障を必要としている人にとって解約返戻金はその分の保険料が高くなるのでデメリットになる」という発想がなかったのでしょう。保険は、月々支払うお金が少額でも、長期間支払い続ける(ことが多い)商品です。非常に高価な買い物ですので、客の要望をしっかりと汲み取ってくれる営業マンに相談したいものです。

■不動産屋の営業マンのお話

筆者は一時期、”モデルハウスの見学で金券をプレゼント”という広告に釣られて、(不動産を買う予定なんて全くないのに)金券目当てで住宅展示場(モデルハウス)へ行ってたことがあります。当然、モデルハウス内では営業マンのセールストークが始まり、それに付き合うことになるのですが、こんなセールストークを繰り広げた営業マンがいました。

担当者「住宅ローンで購入すると、”年末残高×1%=上限40万円” が “10年間” 節税できるんですよ! “40万円×10年間=400万円” も節税できるんですよ!スゴくないですか?」

前半の言葉は確かに正しいです。何も間違っていません。問題は後半の言葉です。

これも保険同様、私がまだFPの勉強をする前だったので何も考えずに「すごいですね」と相槌をうちましたが、今考えると恐ろしい話です。何が恐ろしいって、後半の言葉も正しいとするならば、10年間も住宅ローンを払い続けてるのに、10年経ってもまだ住宅ローン残高が4,000万円以上残ってるということです。

「誰がそんな家買うんじゃぁぁあああ!」っていう気持ちになりますよね。

もし、そんな気持ちにならず、「それぐらい普通じゃない?」と感じた人は、相当お金持ちだと思います。

おわりに

今回は筆者の実体験2つをご紹介しましたがいかがでしたか?
知識がないというのは、本当にこわいです。
高いお買い物をするときには、事前にある程度の知識をつけて、営業マンに言いくるめられないようにしたいものですね。


執筆者:鍛治田祐子

■ファイナンシャルプランナー

【保有資格】CFP®認定者 1級ファイナンシャルプランニング技能士

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