VLOOKUPの進化版！XLOOKUPと最大値を目立たせたグラフ

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Excelでデータを検索する関数といえば、やはりVLOOKUP関数が定番ですよね。便利な関数ですが、「左側のデータを取得できない」「エラー対策が面倒」など、使っていて不便に感じたことはありませんか？

そんな課題を解決するため2020年頃に登場したのが、XLOOKUP関数です。 VLOOKUP関数をより柔軟で扱いやすく進化させたXLOOKUP関数は、データの抽出や管理にとても役立ちます。

今回は、XLOOKUP関数の基本の使い方から、VLOOKUP関数との違い、さらに最大値を目立たせたグラフと連動についてご紹介します。

指定した値を探し、それに対応するデータを取得する関数です。
=XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り範囲, [見つからない場合], [一致モード], [検索モード])

XLOOKUP関数は、検索範囲内で検索値を探し、同じ行（または列）にある戻り範囲のデータを取り出します。そのため、検索範囲と戻り範囲は必ず同じサイズである必要があります。たとえ、両方の範囲に検索値や取得したい値が含まれていても、行数（または列数）が異なるとエラーになります。

XLOOKUP関数は、従来のVLOOKUP関数の弱点をカバーした、より柔軟で使いやすい関数です。
2つの関数はどのように違うのか、主な違いを見ていきましょう。

VLOOKUP関数では、検索列の右側のデータしか取得できません。左側のデータを取得するには、INDEX関数とMATCH関数を組み合わせて対応する必要がありました。
一方、XLOOKUP関数は左右（上下）どちらでも、データの取得が可能です。

VLOOKUP関数は列番号の指定が必要で、列の挿入や削除を行うとエラーが発生しやすい構造でした。しかし、XLOOKUP関数では、検索範囲や戻り範囲を直接指定するため、列や行が増減しても自動的に修正され、エラーが発生しません。これは選択範囲が絶対参照されていても有効です。

VLOOKUP関数は、検索値がない場合のエラー対策にIFERROR関数の併用が必要でしたが、
XLOOKUP関数では、見つからない場合の値を引数で直接設定できます。

VLOOKUP関数では、一致モードを省略すると近似一致となり、意図しない結果になることもありました。しかし、 XLOOKUP関数では、完全一致がデフォルトになっており、省略しても一致するデータのみを取り出すことができます。

また、近似一致のモードを指定することでより柔軟な検索も可能です。

一致モード：-1（検索値以下で最大の値）
例えば、「売上金額に応じてランクを振り分ける」ようなケースに役立ちます。
検索範囲の中から検索値の次に小さい値を探し、戻り範囲から適切なランクを取り出すことで、その人がどのランクに属するかを自動で判断できます。
一致モード：1（検索値以上で最小の値）
例えば、「在庫が基準を下回ったら発注を促したい」ケースに有効です。
検索範囲の中から検索値の次に大きい値を探し、戻り範囲から対応する判定を取り出すことで、発注の有無が即座に判断できます。

一致モード：2（ワイルドカード検索）
「*」「?」などを利用した部分一致・あいまい検索が可能です。
例えば、「=XLOOKUP(“*カレー”, C2:C10, D2:D10,,2)」と数式を入力した場合、「〇〇カレー」のような後半部分がカレーの文字列を探し、最初に一致したデータを取り出すことができます。