Excelで自動更新のカレンダーを作る

ビジネス

Excelでカレンダーを作成するとき、毎回手入力するのは大変ですよね。
そんな時は関数や条件付き書式を活用すれば、月を入力するだけで、日付が自動で反映されるカレンダーを作ることができます。
今回は、日付を自動更新し、土日の色も変わるカレンダーの作り方をご紹介します。

日付を自動で反映させる

先ずはDATE関数を使って、カレンダーが自動的に変化するようにします。

  1. 任意のセルに”年”と“月”を入力

例:今回はB2に「2025」、D2に「1」と入力します。

  1. 日付を表示したいセルに「=DATE(年を入力したセル,月を入力したセル,日)」を入力

例:1日から始めるため日付の部分を1として「=DATE(B2,D2,1)」をC3に入力します。

C3に日付が表示されました。ここで日付が「2025/1/1」と表示された場合は、表示形式を日にちのみに修正する必要があります。手順3〜手順7では表示形式の変更方法を解説します。日付が既に日にちのみで表示されている場合は手順8から進めてしてください。

  1. DATE関数を入力したセルを右クリックし[セルの書式設定]を選択
  1. [セルの書式設定]のダイアログボックスから[表示形式]を選択
  2. [分類]から[ユーザー定義]を選択
  3. [種類]で[d]を選択

年は「y」、月は「m」、日は「d」で表すことができます。

  1. [OK]をクリック
  1. 隣のセルに「=DATE関数を入れたセル+1」を入力

例:2025年1月1日に1日足した日付を出すためD3に「=C3+1」と入力します

  1. 「=DATE関数を入れたセル+1」のセルをコピー

曜日を自動で表示する

続いてTEXT関数を使って日付に対応した曜日を表示します

  1. 曜日を表示したいセルに「=TEXT(DATA関数を入れたセル,”表示したい形式”)」を入力

表示したい形式は、曜日を1文字で表すなら“aaa”、3文字なら”aaaa”、1文字を()付きで表すなら”(aaa)”を入力します。

例:今回は一文字で簡潔に表示するため、C4に「=TEXT(C3,”aaa”)」と入力します。

  1. TEXT関数を入れたセルをコピー

”年”と”月”を変えると自動的に日付と曜日が変わるカレンダーができました。

しかし、このままでは月末に次月まで表示される月が出てきてしまいます。次は指定した月以外のフォントの色を、自動で変更する方法を解説します。

月の日数に合わせて表示する

MONTH関数と条件付き書式を使って指定した月以外の書式を変更します。

  1. 色を変化させる範囲を選択
  2. [ホーム]を開く
  3. [条件付き書式]をクリック
  4. 一覧から[新しいルール]を選択
  1. [書式ルールの編集]が開いたら[数式を使用して、書式設定するセルを決定]を選択
  2. 「=MONTH(DETA関数を入力したセル)<>月を入力したセル」を入力

「<>」は日付が指定した月と異なる場合という条件を指します。今回は日付と曜日、その下のセルをまとめて適用するため「(DETA関数を入力したセル)」の行を固定します。月はセルを移動させないため絶対参照を行います。

例:従って数式は「=MONTH(C$3)<>$D$2」と入力します。

  1. [書式]をクリック
  1. [セルの書式設定]の[フォント]タブが開いているのを確認し、[色]からフォントの色を選択

例:今回は薄いグレーを選択しました。

  1. [塗りつぶし]タブをクリック
  2. [背景色]から任意の色を選択

例:今回は薄いグレーを選択

  1. [セルの書式設定]の[OK]をクリック
  2. [書式ルールの編集]の[OK]をクリック

これで月のセル(D2)に「2」と入力した時、28日以降が薄いグレーで表示されることが確認できます。

土日の色を自動で変える

WEEKDAY関数と条件付き書式を使って土日の色を自動で変えるようにします。

再び手順12〜手順16を行い、[次の数式を満たす場合に値を書式設定]に数式を入力していきます。

  1. 「=WEEKDAY(DETA関数を入力したセル)=曜日の番号」を入力

WEEKDAY関数は日付以外の入力を省略した際には、日曜日から順番に1〜7の番号を振っていく決まりがあります。「=」で結ぶことで、「日付に割り振られた曜日の場合セルの色を変える」という条件を設定することができます。

例:今回は日曜日を「=WEEKDAY(C$3)=1」、土曜日を「=WEEKDAY(C$3)=7」を入力することで色を変えることができます。

手順20〜手順23を行い、セルの色を任意の色にします。

日付と連動して土曜日と日曜日の色が自動で変わるカレンダーができました。

もし次月の土日を、下記の表のようにグレーの表示のままにしたい場合は、以下の操作を行うことで、グレーに戻すことができます。

  1. [条件付き書式]をクリック
  2. [ルールの管理]をクリック
  3. [条件付き書式ルールの管理]からグレーのMONTH関数の項目をクリック
  4. [ルールの削除]の横にある△のようなボタンを2回クリックして一番上の項目まで上げる
  5. [OK]をクリック

あとはお好みでカスタマイズをしたら出来上がりです。
下記のような表を作成する場合、行ごとに範囲選択して一括で色を変更しても、条件付き書式が優先されるため、土日の色を維持したまま、平日の背景色を変えることができます。
また、月のセルには[ドロップダウンリスト]を活用すると、より便利に利用することができますよ。

おわりに

関数と条件付き書式を組み合わせることで、簡単に自動更新されるカレンダーを作ることができますよね。ぜひ活用してみてください。

執筆者:さくらもち

覚えておくと、ちょっと役に立つかもしれない情報をお届けします。

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